【最新心理学】夏休みの宿題いつやるか?※整体集客に関係有り
2013-09-12
こんにちは、杉原です。
「【最新心理学】夏休みの宿題いつやるか?」
いきなりですが、小学生の頃を思い出していただけますでしょうか。
タイトルの通りですが、夏休みの宿題はいつやりましたか?
・夏休み前半で終わらせてしまった
・休み終了直前で一気にやった
統計をとると、休み終了直前で一気にやったという回答が多いと思います(笑)。
夏休み前半で終わらせたというケースは稀だと思いますが、これはとても素晴らしいことです。
■もう1つ、心理テストをしてみたいと思います。
今、目の前に10万円があります。
この10万円は、あなたのものです。
ここで、あなたに選択肢が2つあります。
A)今すぐ10万円を受け取るか、
B)今すぐはもらえないが、1年後に11万円を受け取るか
あなたはどちらを選択するでしょうか?
単純な報酬の大きさでは明らかに11万円をもらった方が得です。
でも、うけとれるのは1年後になってしまうのです。
■この心理テストの意味
「こんなテストで何が分かる?
いいから早くネット集客の具体的方法を教えてくれ!」
というご意見もあるかもしれませんが、
実はこの心理テストでとても貴重な結果が分かります。
治療院の経営をされているならば、おそらく毎日決断の連続だと思います。
・治療費をいくらにしようか・・
・スマホサイトを作るべきだろうか・・
・実費治療を導入すべきだろうか・・
このようなあらゆる決断をする際に、
“現在の価値”だけでなく”将来の価値”を考えられるようになると、
業績が一歩抜きんでてきます。
この心理テストでは、”将来の価値”をどれだけ考えているのかが
ある程度分かってしまうのです。
■”時間割引”という考え方
人は、無意識のうちに将来の報酬を割り引いて考えてしまいます。
これを、神経経済学(※)で「時間割引」といいます。
(※)神経経済学・・・脳科学と経済学が混ぜ合わさったような新しい領域
興味のある方はこちらの本をオススメします。
http://www.amazon.co.jp/dp/4799312693
例えば、
「1年後に100個のドーナッツをもらうよりも、
今すぐ1個でいいからドーナッツが食べたい」
という感情も、時間割引という概念が働いているからです。
そして、人によってこの”時間割引率”の度合いが違うのです。
例えば、冒頭の心理テストで、
A)今すぐ10万円を受け取る
を選んだ場合、1年後の11万円よりも、今すぐの10万円の方が
価値が高いと思ったということですね。
一方、
B)今すぐはもらえないが、1年後に11万を受け取る
を選んだ方は、
「銀行に預けても0.02%の金利しかないから、
1年で10%も増えるなら1年後にもらった方が得だ」
と考えているかもしれません。
Aを選んだ人と、Bを選んだ人で、
将来の11万円に対して価値のおき方が違うのです。
すなわち、時間割引率には個人差がある、ということですね。
■結局どちらが良いかというと・・
基本的には、目の前の利益を求めるよりも、
将来の利益を求めた方が基本的には上手くいくようにできています。
夏休みの宿題で言うと、
「前半で終わらせてしまった方があとあと楽になるよ」
ということですね。
10万円の心理テストで言うと、
今すぐ10万円必要だからAを選んだ、という場合は少し危険です。
Aを選んだ場合でも、その10万円を資金にしてビジネスで1年後に100万円に変える、
という意図があるなら別ですが。
結局は、”将来の価値がどちらが高いか”で判断するということです。
経営というのは”決断”の連続なのですが、
この決断には無意識のうちに”自分特有の時間割引率”が反映されてしまっています。
例えば、治療院のネット集客にこれを当てはめてみましょう。
■例1)無料ブログを使うのか、ホームページを使うのか
これは簡単な例ですが、無料ブログを使うと初期費用がかからないため、
とても簡単にネット集客をスタートできます。
しかし、1年後、2年後のことを考えると、
そもそもそのブログサービス自体が存続しているかどうかが分かりません。
さらに、無料ですから広告も出ますし、所有権が自分のものではありません。
いつ削除されても文句が言えないということですね。
一方、独自ドメインのホームページは
だれかに勝手に削除されることは基本ありません。
初期費用は業者に作ってもらえばもちろん費用はかかりますが、
長期的にみると古いドメインの方がSEOで有利だったり、
時間が経てば経つほどホームページの価値があがってきます。
■例2)”整体”というビックキーワードを狙うのか
”具体的な症状名”というニッチキーワードを狙うのか
ここでも時間割引率が効いてきます。
例えば、ある都市で整体をやっている際、
SEO対策、PPC広告でどのキーワードを狙うかという話に必ずなります。
そこで、とにかく今すぐお客が来てほしいから、
1)「○○市 整体」というビックキーワードを狙いたい
という場合と、
2)「○○市 具体的症状名」というニッチキーワードでNo1になる
という2つのケースが出てきます。
この場合、よほど地方ではない限り、”具体的症状名”に絞った方が長期的利益を得ることができます。
どうしても「○○市 整体」等のビックキーワードは、マーケットは大きいですが
だれもが狙っているキーワードのため、長期的に利益を得ることが難しくなってきます。
したがって、短期でなく長期的視点で経営を考えると、
「具体的症状名」のようなニッチキーワードの方がNo1を取りやすく、
生涯収入も増える結果となるのです。
以上、例を2つほどあげましたが、経営というのは決断の連続です。
しかし、われわれは無意識のうちに”自分特有の時間割引率”で決断をしています。
目の前の利益よりも、将来の利益はいくらなのか、
これを意識的にできるようになると、長期的に好業績を上げる治療院になるでしょう。